Java – Visual Studio Code の利用 on Ubuntu 24.04 No.109

今回は Ubuntu 24.04 上で Visual Studio Code を利用し Java のコード作成方法について紹介します。

▼1. Visual Studio Code を利用して Java のコードを作成

Microsoft が提供する Visual Studio Code を利用して Java のコードを書きます。Linux および Windows の両方で無料で利用できます。

▼2. 事前準備

2-1. Ubuntu の環境準備 Ubuntu 24.04.1 LTS の利用

2-2. Browser として利用する Chrome のインストール

Google Chrome のサイトから google-chrome-stable_current_amd64.deb をダウンロード。Terminal から以下のコマンドでパッケージをインストール。インストール後パッケージリストを更新します。

cd ./Downloads/
sudo dpkg -i ./google-chrome-stable_current_amd64.deb
sudo apt update

2-3. Visual Studio Code のインストール

Visual Studio Code のインストール から、Ubuntu 用の .deb をダウンロード。Terminal から以下のコマンドでパッケージをインストール。インストール後パッケージリストを更新します。

sudo dpkg -i ./code_1.96.2-1734607745_amd64.deb
sudo apt update

2-4. Java Extension Pack のインストール

Java Extension Pack のサイトにある “Install the Extension Pack for Java” をクリックし Visual Studio Code 上で Java Extension Pack をインストールします。

2-5. JDK のインストール (今回 Microsoft Build OpenJDK 21 を利用)

“Install on Ubuntu” に記載のコマンドを以下ように続けて実行し、OpenJDK 21 をインストールします。

# Valid values are only '18.04', '20.04', and '22.04'
# For other versions of Ubuntu, please use the tar.gz package
ubuntu_release=`lsb_release -rs`
wget https://packages.microsoft.com/config/ubuntu/${ubuntu_release}/packages-microsoft-prod.deb -O packages-microsoft-prod.deb
sudo dpkg -i packages-microsoft-prod.deb

レポジトリーが追加された後、Microsoft Build Open JDK 21 をインストールします。

sudo apt-get install apt-transport-https
sudo apt-get update
sudo apt-get install msopenjdk-21

2-6. JAVA_HOME の環境変数の設定

Java がどこにインストールされたか、Java のインストールパスを確認します。

sudo update-alternatives --config java

（結果の例）
There are 1 choice for the alternative java (providing /usr/bin/java).

  Selection    Path                                         Priority   Status
------------------------------------------------------------
  0            /usr/lib/jvm/msopenjdk-21-amd64/bin/java   2111      auto mode
  1            /usr/lib/jvm/msopenjdk-21-amd64/bin/java   2111      manual mode

以下のコマンドを実行し、JAVA_HOME に上で確認した Java のインストールパスを指定して、/etc/environment を更新します。

sudo vi /etc/environment

/etc/environment を vi コマンドで編集し、JAVA_HOME に Java のインストールパスを追加します。

JAVA_HOME="/usr/lib/jvm/msopenjdk-21-amd64"

設定を反映し JAVA_HOME を確認します。

source /etc/environment
echo $JAVA_HOME

(結果の例)
/usr/lib/jvm/msopenjdk-21-amd64

2-7. Visual Studio Code の Setting にて Java.home を設定

Settings の検索で “Java.home” を検索します。

（例）Microsoft Build OpenJDK の OpenJDK 21 のインストールパスを指定します。

    "java.home":"/usr/lib/jvm/msopenjdk-21-amd64"

▼3. Java で Hello World を表示する

3-1. Java のコード作成

フォルダを作成後、以下の Java ファイルを作成し Hello World!!! を表示します。
今回は JavaTest のフォルダを作成し、Hello.java のファイルを作成しています。
参考: Getting Started with Java in Visual Studio Code

フォルダ作成し Visual Studio Code を起動します。

mkdir Javacodes
cd Javacodes
~/Javacodes$mkdir helloworld
~/Javacodes$cd helloworld
~/Javacodes$helloworld$code .

Hello.java ファイルを作成し、コードを記載します。

public class Hello{
    public static void main(String[] args){
        System.out.println("Hello World!!!");
    }
}

3-2. コードの実行結果

VS Code の UI 上で F5 を押す。もしくは Run Java をクリックし実行した結果、Terminal 上の標準出力は以下となります。
(例)

Hello World!!!

3-4. Jar ファイルの実行

Terminal から以下のコマンドを実行すると、以下のように Hello World!!! を出力することができます。
(例)

$ java -jar helloworld.jar
Hello World!!!

▼4. 参考情報

1. Visual Studio Code のセットアップ https://code.visualstudio.com/docs/setup/linux
2. (Ubuntu 20.4.02 の古いバージョン) Java – Visual Studio Code の利用 on Ubuntu No.24

以上です。参考になりましたら幸いです。